
住宅ローンの事前審査が通過したら、いよいよ売買契約の締結です。売買契約は法的拘束力を持つ重要な手続きです。署名・捺印の前に契約内容を隅々まで確認し、不明点は必ずその場で質問する姿勢が求められます。
売買契約の前に、宅地建物取引士から「重要事項説明書」の説明を受けることが法律で義務付けられています。これは物件に関するあらゆるリスクや条件が記載された重要な書類です。以下のポイントを特に注意して確認しましょう。
① 法令上の制限 用途地域・建ぺい率・容積率など、その土地に適用される法的規制が記載されています。将来的に増築や建て替えを検討している場合、これらの制限が計画に影響することがあります。
② インフラ・設備の状況 上下水道・ガス・電気などのインフラ整備状況、および既存設備の動作確認結果が記載されています。設備の不具合がある場合は、引き渡し前に売主負担で修繕するよう交渉することが可能です。
③ 瑕疵(かし)に関する事項 過去の雨漏り・シロアリ被害・地盤沈下・事故物件該当の有無などが記載されています。これらは購入後に発覚すると大きなトラブルになるため、特に念入りに確認しましょう。
① 手付金 売買契約締結時に、買主は売主に対して手付金を支払います。金額は物件価格の5〜10%が一般的です。手付金には以下の重要な役割があります。
買主都合で契約を解除する場合:手付金を放棄することで契約解除が可能
売主都合で契約を解除する場合:手付金の2倍を買主に返還することで契約解除が可能
つまり手付金は、双方にとっての「契約の担保」として機能します。
② 違約金 手付解除期限を過ぎた後に契約を解除した場合は、手付金の放棄ではなく違約金の支払いが発生します。違約金は物件価格の10〜20%に設定されるケースが多く、多額の損失につながります。契約解除の条件と期限は、署名前に必ず確認しておきましょう。
③ ローン特約 住宅ローンの本審査が通らなかった場合に、違約金なしで契約を解除できる「ローン特約」が付いているかどうかも重要な確認事項です。ほとんどの売買契約には含まれていますが、条件や期限を必ず確認しましょう。